塚本晋也監督の『野火』を鑑賞してきました。
大岡昇平さんの原作は未読ですが、
フィリピンでの日本軍の「戦場」が
これでもかというくらい描かれていて、
終わったあとは呆然。
こんな胸の気持ち悪さは久々に味わいました。
2度と見たくありませんが、
この映画を今、つくってくれた塚本監督に、
最大限の敬意を表したいと思います。
製作、どれだけたいへんだったか、想像もつきません。
『永遠のゼロ』のような「感動」など
1ミリも入り込む余地のない映画です。
そしてそれが、
日本軍が強いられた「戦場」なのだと思います。