はい、節目の10年目が終わったソワニエでの授業。
毎回、講義の冒頭に「読書日記」ということで、
本を読んできて、学生さんに紹介しています。
最近は「読む本さがし」に苦労しますが、
10年間で162冊になりました。
その多くが、ソワニエでの仕事がなかったら、
手に取らなかったであろう内容の著作です。
この学びは、それこそ、わたしの「ものの見方」を
豊かに広げてくれるものとなりました。
医や看護は、人間とはなにか、命とはなにか、
ケアとはなにかを、問い続けるものですからね。
それが当然、学習運動の学びの内容にも
生かされてくるわけです。ありがたいことです。
この学びの蓄積が、ぼくの仕事のオリジナルティーを
ぐいっと引き出してくれたことは、間違いありません。
では、以下に。
【2006年…22冊】
『看護学生物語-わが青春に悔いあり』(江川晴、集英社文庫、1999年)
『キラリ看護』(川島みどり、医学書院、1993年)
『ナイチンゲール看護論・入門』(金井一薫、現代社白鳳選書、1993年)
『ナイチンゲール言葉集』(薄井坦子、現代社白鳳選書、1995年)
『看護覚え書ー改訳6版』(ナイチンゲール著、現代社、2000年)
『ナイチンゲール』(長島伸一、岩波ジュニア新書、1993年)
『がんばらない』(鎌田實、集英社文庫、2003年)
『佐久病院ナース物語ーだから私は看護が好き』
(山田明美、あけび書房、1997年)
『生きるってすばらしいね-植物状態からの脱出』
(望月春江、日本看護協会、1981年)
『赤ひげ診療譚』(山本周五郎、新潮文庫、1964年)
『病院で死ぬということ』(山崎章朗、主婦の友社、1990年)
『「死の医学」への日記』(柳田邦男、新潮文庫、1999年)
『ベットサイドのユーモア学』(柏木哲夫、メディカ出版、2005年)
『自宅で迎える幸せな最期』(押川真喜子、文藝春秋、2005年)
『千の風にいやされて』(佐保美恵子、講談社、2004年)
『フロレンス・ナイチンゲールの生涯(上・下)』
(セシム・ウーダム・スミス、現代社、1981年)
『木もれ日の病棟から』(宮内美沙子、角川文庫、2000年)
『からだことば』(立川昭二、早川書房、2000年)
『ともに考える看護論』(川島みどり、医学書院、1973年)
『育てる喜びありがとう』(川島みどり、看護の科学社、2002年)
『ベットサイドからケアの質を問う』
(吉田恵子・川島みどり、看護の科学社、1997年)
『犠牲ーサクリファイス』(柳田邦男、文藝春秋、1995年)
【2007年…21冊】
『生きることの質』(日野原重明著、岩波書店、1993年)
『いのちの授業-がんと闘った大瀬校長の六年間』
(神奈川新聞報道部、新潮社、2005年)
『話ことばの看護論-ターミナルにいあわせて』
(徳永進、看護の科学社、1988年)
『心のくすり箱』(徳永進、岩波現代文庫、2005年)
『小さな勇士たち-小児病棟ふれあい日記』
(NHK「こども」プロジェクト、NHK出版、2003年)
『ナースの広場』(徳永進、関西看護出版、2005年)
『医師としてできること、できなかったこと』
(細谷亮太、講談社+α文庫、2003年)
『小児病棟の四季』(細谷亮太、岩波現代文庫、2002年)
『命のノート-ぼくたち、わたしたちの「命」についての12のお話』
(細谷亮太、講談社、2006年)
『いつもいいことさがし-小児科医が見た日本の子どもたちおとなたち』
(細谷亮太、暮らしの手帖社、2005年)
『新訂 看護観察と判断』(川島みどり、看護の科学社、1999年)
『看護婦ががんになって』(小笠原信之・土橋律子、日本評論社、2000年)
『生と死の美術館』(立川昭二、岩波書店、2003年)
『未来につなぐいのち』(藤野高明、クリエイツかもがわ、2007年)
『十歳のきみへ-九十五歳のわたしから』
(日野原重明、冨山房インターナショナル、2006年)
『私が人生の旅で学んだこと』(日野原重明、集英社、2005年)
『赤ちゃん 成長の不思議な道のり』(安川美杉、NHK出版、2007年)
『すべてのいのちが愛おしい-生命科学者から孫へのメッセージ』
(柳澤桂子、集英社文庫、2007年)
『世界にたったひとつ 君の命のこと』(奥本大三郎、世界文化社、2007年)
『痛みの声を聴け-文化や文学のなかの痛みを通して考える』
(外須美夫、克誠堂出版、2005年)
『歩き続けて看護』(川島みどり、医学書院、2000年)
【2008年…16冊】
『紙屋克子 看護の心そして技術』
(NHK「課外授業ようこそ先輩」制作グループ、KTC中央出版、2001年)
『新訂 キラリ看護』(川島みどり、医学書院、2008年)
『看護を語ることの意味~“ナラティブ”に生きて』
(川島みどり、看護の科学社、2007年)
『寡黙なる巨人』(多田富雄、集英社、2007年)
『沖縄が長寿でなくなる日-食・健康・生き方を見つめなおす』
(沖縄タイムス「長寿」取材班編、岩波書店、2004年)
『看護のなかの死』(寺本松野、日本看護協会出版会、1985年)
『老いるもよしー臨床のなかの出会い』(徳永進、岩波書店、2005年)
『ナイチンゲール 神話と真実』
(ヒュー・スモール著、田中京子訳、みすず書房、2003年)
『コード・グリーン(危険信号)―利益重視の病院と看護の崩壊劇』
(ダナ・べス・ワインバーグ著、勝原裕美子訳、日本看護協会出版会、2004年)
『医者が泣くということ』(細谷亮太著、角川書店、2007年)
『ママでなくてよかったよ』(森下純子著、朝日文庫、2003年)
『シスター寺本松野ーその看護と教育』(日本看護協会出版会、2003年)
『凛として看護』(久松シソノ著・川島みどり編、春秋社、2005年)
『野の道往診』(徳永進、NHK出版、2005年)
『看護の危機ー人間を守るための戦略』
(和泉成子監訳・早野真佐子訳、ライフサポート社、2008年)
『いのちの文化史』(立川昭二、新潮選書、2000年)
【2009年…16冊】
『愛撫・人の心に触れる力』(山口創、NHKブックス、2003年)
『死ぬ瞬間ー死とその過程について』
(E・キューブラ・ロス、鈴木晶訳、中公文庫、2001年)
『デス・スタディー死別の悲しみとともに生きるとき』
(若林一美、日本看護協会出版会、1989年)
『看護の実力ー訪問看護・開業ナースはゆく』
(村松静子監修、照林社、2008年)
『<ケア>の新しい考えと展開』(日野原重明、春秋社、1999年)
『あこがれの老いー精神科医の視点をこめて』(服部祥子、医学書院、2008年)
『0~5歳 細谷先生のわくわく子育て』(細谷亮太著、小学館、2008年)
『がんばれば、幸せになれるよ-小児がんと闘った9歳の息子が遺した言葉』
(山崎敏子、小学館、2002年)
『眠りと目覚めの間-麻酔科医ノート』
(外須美夫、Medical Front International Limited、2009年)
『看護時鐘ーのどもと過ぎた熱さをもう一度』
(川島みどり、看護の科学社、2009年)
『生によりそう「対話」』(土屋由美、新曜社、2007年)
『医学とエンゲルス-社会医学の立場から』(松岡健一、大月書店、2009年)
『13歳からの「いのちの授業」』(小澤竹俊、大和出版、2006年)
『死ぬのは、こわい?』(徳永進、理論社、2005年)
『死の中の笑み』(徳永進、ゆるみ出版、1982年)
『ケアの本質-生きることの意味』
(ミルトン・メイヤロフ/田村真・向野宣之訳、ゆるみ出版、1987年)
【2010年…14冊】
『妻を看取る日-国立がんセンター名誉総長の喪失と再生の記録』
(垣添忠生、新潮社、2009年)
『ベッドまわりの環境学』(川口孝泰、医学書院、1998年)
『冬眠の謎を解く』(近藤宣昭、岩波新書、2010年)
『電池が切れるまでー子ども病院からのメッセージ』
(すずらんの会編、角川書店、2002年)
『「電池が切れるまで」の仲間たちー子ども病院物語』
(宮本雅史、角川書店、2003年)
『「平穏死」のすすめー口から食べられなくなったらどうしますか』
(石飛幸三、講談社、2010年)
『がん患者、お金との闘い』(札幌テレビ放送取材班、岩波書店、2010年)
『言葉で治療する』(鎌田實、朝日新聞出版、2009年)
『張本勲 もう一つの人生-被爆者として、人として』
(張本勲、新日本出版社、2010年)
『家族を看取るー心がそばにあればいい』(國森康弘、平凡社新書、2009年)
『私は見た! ルポ 看護という仕事』
(早野ZITO真佐子、日本看護協会出版会、2010年)
『こんなときどうする?ー臨床のなかの問い』(徳永進、岩波書店、2010年)
『触れるケアー看護技術としてのタッチング』
(堀内園子、ライフサポート社、2010年)
『働く。ー社会で羽ばたくあなたへ』
(日野原重明、冨山房インターナショナル、2010年)
【2011年…15冊】
『ホスピスが美術館になる日ーケアの時代とアートの未来』
(横川善正、ミネルヴァ書房、2010年)
『看護の約束ー命を守り、暮らしを支える』
(秋元典子、ライフサポート社、2011年)
『香りとタッチングで患者を癒す 臨床アロマセラピストになる
ー命のそばで寄り添うケアリングとは』(相原由花、BAB JAPAN、2008年)
『看護における癒しー患者の心に寄りそう実践知』
(森田敏子、金芳堂、2000年)
『悲嘆とグリーフケア』(広瀬寛子、医学書院、2011年)
『老いるということ』(黒井千次、講談社現代新書、2006年)
『認知症と長寿社会-笑顔のままで』
(信濃毎日新聞取材班、講談社現代新書、2010年)
『楢山節考』(深沢七郎、新潮文庫、1964年)
『看護崩壊―病院から看護師が消えてゆく』
(小林美希、アスキー新書、2011年)
『「葬儀」という仕事』(小林和登、平凡社新書、2009年)
『百歳日記』(まどみちお、NHK出版生活人新書、2010年)
『生きようよー死んじゃいけない人だから』(細谷亮太、岩崎書店、2010年)
『いい日にしよう、ね!』(細谷亮太、主婦の友社、2011年)
『いつもいいことさがし2』(細谷亮太、暮らしの手帖社、2011年)
『ナースtoナース』(徳永進、関西看護出版、1999年)
【2012年…13冊】
『看護の時代ー看護が変わる 医療が変わる』
(日野原重明・川島みどり・石飛幸三、日本看護協会出版会、2012年)
『ノーフォールト』(岡井崇、早川書房、2007年)
『1リットルの涙-難病と闘い続ける少女亜也の日記』
(木藤亜也、幻冬舎文庫2005年)
『お墓めぐりの旅』(新井満、朝日文庫、2010年)
『心と絆といのち-私の看護実践論』(村松静子、看護の科学社、2011年)
『その先の看護を変える気づき―学びつづけるナースたち』
(編集/柳田邦男・陣田泰子・佐藤紀子、医学書院、2011年)
『俺に似た人』(平川克美、医学書院、2012年)
『早く元気にな~れー小児病棟の子どもたちの作品集』
(聖マリアンナ医科大学病院看護部編、医学書院、2006年)
『ぼくたちの生きる理由-ホスピス病棟405号室』
(今西乃子、ポプラ社、2004年)
『桜葬-桜の下で眠りたい』
(井上治代・NPO法人エンディングセンター、三省堂、2012年)
『生物学的文明論』(本川達雄、新潮新書、2011年)
『父親になる、父親をする』(柏木恵子、岩波ブックレット、2011年)
『おもかげ復元師』(笹原留似子、ポプラ社、2012年)
【2013年…14冊】
『看護の力』(川嶋みどり、岩波新書、2012年)
『突然、妻が倒れたら』(松本方哉、新潮文庫、2013年)
『食といのち』(辰巳芳子、文藝春秋、2012年)
『「気」と日本人』(立川昭二、集英社、2010年)
『満月の夜、母を施設に置いて』
(藤川幸之助詩・松尾たいこ絵・谷川俊太郎対談、中央法規、2008年)
『幸せをつくる、ナースの私にできること
―3・11東日本大震災 看護師3770人を被災地へ』
(石井美恵子、廣済堂出版、2013年3月)
『死に逝くひとへの化粧―エンゼルメイク誕生物語』
(小林照子、太郎次郎エディタス、2013年2月)
『麻酔はなぜ効くのか?-<痛みの哲学>臨床ノオト』
(外須美夫、春秋社、2013年)
『女って大変。―働くことと生きることのワークライフバランス考』
(澁谷智子編著、医学書院、2011年)
『まんが 医学の歴史』(茨木保、医学書院、2008年)
『コーダの世界ー手話の文化と声の文化』(澁谷智子、医学書院、2009年)
『わたしだって看取れる』(徳永進、KKベストセラーズ、2013年)
『ぼくがいま、死について思うこと』(椎名誠、新潮社、2013年)
『人間といういのちの相(すがた)』(東本願寺出版部編、2010年)
【2014年…15冊】
『交流する身体―<ケア>を捉えなおす』
(西村ユミ、NHKブックス、2007年)
『ナイチンゲール伝 図説・看護覚え書とともに』
(茨木保、医学書院、2014年)
『新装版 また逢えるといいね―ホスピスナースのひとりごと』
(田村恵子、学研、2012年)
『終活難民―あなたは誰に送ってもらえますか』
(星野哲、平凡社新書、2014年)
『「動かない」と人は病む-生活不活発病とは何か』
(大川弥生、講談社現代新書、2013年)
『看護10ストーリーズ~輝くいのちの宝石箱』
(全日本民医連編・矢吹紀人著、本の泉社、2014年)
『命の格差は止められるか―ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業』
(イチロー・カワチ、小学館101新書、2013年)
『白き流れはたえもせず―看護婦のたたかいの歴史』
(植月秀子、あゆみ出版、1980年)
『無縁介護―単身高齢社会の老い・孤立・貧困』
(山口道宏編著、現代書館、2013年)
『救命―東日本大震災、医師たちの奮闘』(海堂尊監修、新潮文庫、2014年)
『愛しき水俣に生きる―訪問看護の源から』(宮崎和加子、春秋社、2006年)
『いつもこどものかたわらに』(細谷亮太、白水社、2014年)
『母に歌う子守唄―わたしの介護日誌』(落合恵子、朝日文庫、2007年)
『母に歌う子守唄 その後―わたしの介護日誌』(落合恵子、朝日文庫、2011年)
『赤ちゃんに学ぶ 「個性」はどこから来たのか』(山口真美、講談社、2014年)
【2015年…16冊】
『病から詩がうまれる―看取り医がみた幸せと悲哀』
(大井玄、朝日新聞出版、2014年)
『がん看護へのことづて』(武田悦子、すぴか書房、2011年)
『居住福祉社会へ―「老い」から住まいを考える』
(早川和男、岩波書店、2014年)
『看護技術ーナラティブが教えてくれたこと』
(吉田みつ子、医学書院、2014年)
『沈みゆく大国アメリカ―逃げ切れ!日本の医療』
(堤未果、集英社新書、2015年)
『私の身体は頭がいい』(内田樹、文春文庫、2007月)
『神様のカルテ』(夏川草介、小学館文庫、2011年)
『神様のカルテ2』(夏川草介、小学館文庫、2013年)
『神様のカルテ3』(夏川草介、小学館文庫、2014年)
『風のひと 土のひとー医す立場からの伝言』
(色平哲郎、新日本出版社、2012年)
『はなうた―ナースはときどき、うれしい』(こしのりょう、照林社、2014年)
『在宅ホスピスノート』(徳永進、講談社、2015年)
『医と人間』(井村裕夫、岩波新書、2015年)
『友だちの数で寿命は決まるー人との「つながり」が最高の健康法』
(石川善樹、マガジンハウス、2014年)
『新装版 ミーのいない朝』(稲葉真弓、河出文庫、2015年)
『経済政策で人は死ぬか? 公衆衛生学から見た不況対策』
(デヴィッド・スタックラー&サンジェイ・バス著、橘
明美・臼井美子訳、草思社、2014年)